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「書ける人」になるブログ文章教室


「書ける人」になるブログ文章教室
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書評/ビジネス


全体を通して読みやすい本で、一気に読みきってしまった。序盤では「表現する」ことについて気難しく考える必要はないんだよ、とやさしく背中を押してくれる。しかし一方で「表現する」ことを本気で突き詰めることの厳しさを示しつつ、「表現する」ことで感じられる喜びについても教えてくれる。そんな本だった。


著者の山川健一氏は、作家として30年間のキャリアを持つばかりではなく、ブログの書籍化でヒット作の多いアメーバブックスの取締役編集長。ブログの文章指南をする上ではこれ以上の適任者はいない、と言える人選だと思う。

アメーバブックスについてよく知らない方もいるかもしれないので、テレビドラマ化された作品で言うと、現在、小西真奈美主演で放送されている「きらきら研修医」も、自分と同い年の観月ありさがついにこんな役をやるようになったか!と衝撃を受けながら毎回観ていた「実録鬼嫁日記」も、アメーバブックスで書籍化されたブログである。


タイトルから、これを読めば文章が上達する!とか、ブログのアクセスアップ!といった効能を期待してしまう方も多いと思うが(実は僕も少し期待していた)、実際に読んでみると、文法とかなんとかといった小難しいことを述べるのではなく、アクセスアップのための小手先のテクニックを伝授しているのでもなく、「表現するということ」について書かれた本であることがわかる。

この本の構成を勝手にざっくりと3つに分類すると、以下のような感じになると思う。
 1.ブログに興味があるけど、ためらっている人を勇気付ける
 2.ブログを始める(続けていく)にあたっての注意点とちょっとしたテクニック
 3.ブログの書籍化や小説を書きたい人に向けたメッセージ
僕が印象に残ったのは、「1」「2」にあたる部分だった。


ブログ文化発祥の地、アメリカでは9・11事件を発端に、緊急連絡ツールからジャーナリズムへと成長しながらブログが普及し、大統領選挙にまで影響を及ぼす存在になった。しかし、日本のブログ文化はアメリカのそれとは違った方向で成長し、「日記」としてのブログが中心であることについて、「それでいいじゃないか。ただし、本音で書かれていれば」と表現することの喜びを紹介し、これからブログを始めようと思っていても踏み出せないでいるような人の背中を押してくれる。
日本文学における日記文学の輝ける存在を示されては、「ただの日記をわざわざネットに書くなんて」と躊躇する理由がなくなるというものだと共感した。


誰かを傷つけるような文章を書かないとか、単に後ろ向きなだけのグチを書かないということを、山川氏はマナーとかエチケットといった言葉を使わず、「読んでくれる人を思い浮かべて」「自分の立ち位置」を決めて「心を込めて文章を書く」べきだ、と主張している。まさにその通りだと思う。

山川氏は、あくまでも「本音で書かれていないと意味がない」と強調する。新聞のように「・・・とする向きもある」のような、無味乾燥な文章のブログなんて、誰も読みたいと思わない、と。これにはなるほど!と思わされると同時に、自分の書き散らしている文章を振り返って、読んだ誰かを傷つけないようにしながらも「今の本音」を書く、というバランス感覚は意外と難しいんじゃないかな、と思わされた。


そして「表現する」にあたって必要な覚悟についても書かれている。ここに詳しく書くとネタバレってやつになってしまうので書かないけれど、勉強になったと思うのは、文章での表現を写真での表現に例えて書かれた部分だ。

日記スタイルのブログの多くには、デジカメやケータイで撮影した写真がついている。そして、文章だけのブログより、アイキャッチャーとしての写真がついたブログのほうが、興味を惹かれ、読んでみたいと思うことは多い。そのように、ブログと不可分の存在と言ってもいい写真での表現について、著者が語る部分を参考にして撮影した写真は、きっと活き活きと輝いてブログの文章を飾る(あるいはそれ以上の)存在になることだろうと思う。


やや残念なのは、「ブログをはじめようと思っている人」向けの部分よりも「ブログを書き始めた人」向けにもっと突っ込んだ話を展開してくれた方が、著者のキャリアを有効に活かしつつ「表現」について語る部分のボリュームが増して魅力的だったのではないかな、と思うこと。
商業出版物としてそのあたりの判断は難しいところなのかもしれないけれど、続編が出るとしたら、自分のブログをもっと魅力的にしたい人をターゲットにした内容になることを勝手に期待して、星4つ。

評価(★5つで満点):★★★★

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「書ける人」になるブログ文章教室/山川健一

 「本が好き!」参加5冊目は『「書ける人」になるブログ文章教室』。 今更ですが少しは勉強しようと思い、申し込んでみました。  ブログが盛んになったのは9・11以降のアメリカにおいて。通信・伝達の手段として用いられたみたいですね。一方、日本は、日記――自己.

「書ける人」になるブログ文章教室  山川健一

著:山川健一出版社:ソフトバンククリエイティブ定価:735円(税込み)「書ける人」になるブログ文章教室livedoor BOOKSで購入書評データ_uacct = "UA-918914-3";urchinTracker();「書ける人」になるブログ文章教室。。。。こういう題からは予想していなかっ....

『「書ける人」になるブログ文章教室』 by 山川健一

帯がついていまして、こうあります。「ブログを書いて作家になる方法」はじめに申して

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