エンド・クレジットに最適な夏

エンド・クレジットに最適な夏
- 福田 栄一
- 東京創元社
- 1680円
livedoor BOOKS
書評/ミステリ・サスペンス

東京創元社のミステリ・フロンティアシリーズの第33回配本作品。ちなみに、第1回配本は映画化された伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」。
冒頭、解体工事のバイト先でもらってきたドッグフードを食べ、「塩胡椒をたっぷり振ったら何とか食べられそうだな」とか「これでかなり食費が浮くな」と話すシーンからして、主人公・晴也の貧乏学生っぷりが出ていて、いい感じに引き込まれていってしまった。
晴也は、報酬つきの人助けを引き受けることになる。ストーカーに悩む女子学生を助けるのが最初の目的だったのだけど、トラブルがトラブルを呼び、危ない目に遭いながらも問題を解決していく。
スピード感ある展開に「おお、そうきたか!」とワクワクしながら読み進むことができた。
全体的に楽しく読めたのだけど、主人公の晴也が、次々に飛び込む問題をわりとスムーズに解決していってしまうので、ちょっと物足りない感じもしてしまう。せっかく主人公が貧乏学生なんだから、そのキャラクターを活かして、もっとしょうもないことに悩みながら迷走する姿を描いてくれたら、読んでいてもっと感情移入できるのになあ・・・と感じてしまった。
ということで、星3つ。
評価(★5つで満点):★★★
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